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Interview 専門医へのインタビュー

Interview 1

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高木先生《高木 秀学》

むこうがおかクリニック 院長

主に呼吸器内科やアレルギー科を専門に患者様対応を行う

1塩素って実際どんなものなのでしょうか?

では、早速ですが、先生は塩素についてどうお考えでしょうか。

塩素は自然界のものではなく、これまで科学が発達するまで無かったものを体内に取り込んでいるわけですよね。そういうところは本当に怖いと思っています。

水道自体が出来たのも歴史的にはここ100年くらいですよね。その時にコレラやチフスなどの病原菌が水道水を通じて蔓延したので殺菌のために塩素というものが使われ初めたのですね。

そういった殺菌という意味合いでは塩素が果たした役割も非常に大きいのでしょうけど・・・これだけ時代が進んだのですから何か違う消毒方法は無いのかと思ってしまいます。塩素に変わるようなものを水道行政にも考えていただけたらと本当は思いますけどね。

そうですね。浄水場では川や地下水を浄水して、その水が家庭に届くまで、細菌等を殺菌して衛生面を守る義務があるので塩素が必要ではありますが、蛇口から出てくる時には、できたら無い方が良いですよね。

でもそれもなかなか一般的には除去できないでしょうし・・・。それとやはり私個人としては、発がん性に対して一番懸念しています。

発がん性ですか?!

塩素は化学反応の力がとても強く、色んな物質と反応することで発がん性物質であるトリハロメタンも形成します。その為、私自身も家では水道水の脱塩素を行って使用しているのです。

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2医学的な見地として

では、医学の観点からはどのような影響があるとお考えでしょうか。

私はアレルギー科での治療を専門に行っていますが、アトピーや喘息などの治療は私が医者になった頃と比べて患者数も罹患数もとても増加しています。一時は油が原因といった説もありましたが、よくよく考えてみたらやはり最終的には「水」の影響があると思っています。実は最近の水道水はプールと変わらない濃度で塩素が入っていると思っているのですよ。特に浄水場に近いところではそれくらい濃度が高いと思います。

なぜ、そう思われているのでしょうか。

明確なデータはありませんが、アレルギーや喘息の方は、確実に増えています。実はこのあたりの地域に引っ越してきてから肌が荒れる方が多かったりもします。

え、そうなのですか。

はい。患者さんの中にもお水を変えることをオススメして、それによって症状が改善したという事もこれまでにありました。

実際に先生が診察した患者さんですか?

そうです。脱塩素したお水の使用を薦めた患者さんもいます。塩素は、化学物質としてはとても酸化作用が強い物なのでそのような物に触れたり、または吸っていたりを繰り返していたら・・・という話はしたりしますね。

3呼吸器についての見解

先生のもうひとつの専門分野の呼吸器内科の観点からは、どのような影響があるのでしょうか。

呼吸器は口、気道、それから肺に繋がりますが、呼吸器は塩素を吸うことによってダイレクトに影響を受けます。そしてその結果免疫力も弱っていくのです。昔はこんなに喉が悪くて病院に来るような若い人がいただろうかと思うぐらいに最近受診される方が増えています。エアコンなどの影響も有るのでしょうけど大気汚染や室内の空気環境は、昔と比べてかなり改善されているはずなので、考えにくいのです。言ってしまえばそういった水を飲むことで影響も出るでしょうし、入浴時の影響などもあると思っています。

どのように塩素が呼吸器に影響しているのでしょうか。

お風呂のなかで塩素って水蒸気と共に充満するじゃないですか。それを呼吸することで吸い込めば、口から気道、肺にまで届きます。肺内の肺胞は、胃や腸と違って粘膜が無いので基本的にはノーガード。ダイレクトに影響も受けるし、体内に吸収もされてしまいます。

一番風呂は体に悪いといわれるように、塩素はお風呂に入った際に肌がピリピリ感じるくらいですからね。ということは、気管支炎にも影響している可能性があるのでしょうか。

それもそうですし、呼吸器全般の疾患が増えています。先ほども言いましたように近年において空気清浄機などの普及や環境対策が進んで日本の空気が綺麗になっていっているにも関わらず、むしろ患者さんの数は増えているのです。

そう言えば、最近でもぜんそくの方が増えていると聞いたことが有ります。それも塩素が原因になっている可能性があるということでしょうか。

その影響は有るのではないかと言っている人はたくさんいますね。ただし、住んでいる町、全てを脱塩素しての大規模研究等は出来ませんので、現時点では確認のしようが無いのです。ただ海外から見たら日本は突出して塩素の濃度が高いので、体にかなり大きな影響があるのではと思っています。

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4アレルギーについての見解

ではアレルギー科の観点では先程、アトピー患者の増加があげられましたが、そのほかに影響している可能性がある症例があればお教えください。

アレルギーの中の一種ですけど、「自家感作性皮膚炎」といって免疫の役割と同じではあるのですけど、例えばリウマチなど自分細胞を攻撃することが挙げられますけど、アレルギー自身で自分の体に反応してアレルギー反応を起こしてしまうといったことがあります。今のところ原因は不明なのですが皮膚の症状として赤み、痒みが全然治まらないといったことが起き、それが特に増えているのですね。アトピーと同じように皮膚の表面が弱っているからこそ起きる問題なのですが、皮膚の表面が弱る原因としてはやはり毎日使用する水が考えられます。

やはり日常から影響を受けてしまうのですね。

昔は日本人って週1~2回程度しかお風呂入っていなかったのに、今は毎日、または、1日2回入浴することもありますよね。これだけ全身浴びるように水道水使うようになったのもここ数年で、何かと手を洗ったり顔を洗ったりといったことが増えているのですよ。

その為、昔と比較して水道水中の塩素に被曝する機会が大幅に増えていると思います。手を洗う回数が多い人ほど手が荒れたりしているのです。よく、手の油分が取れた事によって手が荒れると言われますが、油分が取れたくらいではそんなにぼろぼろに荒れたりはしません。「どうしてこんなに手が荒れたのですか」、と患者さんに聞いても「特に何もしてない」、と言います。ただ質問をいくつか重ねると人より洗う回数が多いことが分かったりします。

洗剤などで荒れているわけではないのでしょうか。

固形石鹸のようなアレルギー性の無いもので洗われていてもなりますし、保湿ケアなどをしていても治らないということは、使っている水そのものに触れていることが悪いという考えにいたりますよね。洗剤変えてもダメ、油分を補ってもダメ、であれば後は水しか考えられないのです。

5シャワーは危険、影響が大!?

先程の手洗い回数の増加のお話に近いかも知れませんが、昔はシャワーを浴びることが有りませんでしたよね。お湯があってそれを桶などで体にかけていました。

体に桶などでお湯をかける場合はシャワーに比べて浴びている絶対量が少なかったということですよ。シャワーはものすごく水滴が細かくなっていますから、体に塩素が直接触れる量も絶対的に多いのです。

先程、呼吸器でも出てきましたがシャワーによって受ける人体への影響が非常に大きいということですね。

塩素は温度が上がると気化されやすく、尚且つ浴室は密閉された空間ですからね。体の表面からも、呼吸器からも塩素に被曝されてしまうのです。

あと昔お風呂は水からお湯を沸かしていましたので沸かしている段階で塩素が減少していたんですよ。今は給湯器で即時に出てくるので塩素が気化する前の状態で出てしまうので一番風呂に入った人は特に塩素の被曝を受けることになりますね。

なるほど確かに。

今は昔と違って子供優先でお風呂入れますよね。昔はお父さんが一番風呂で最初に塩素を除去していたのですが、今は子供のほうがより塩素に被曝されている気がします。お父さんの入ったお湯には入りたくないって。

それを知っている方ほとんどいませんね・・・。

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6髙木先生の考えるお水についての見解

私自身、自宅は水道水を脱塩素をしているという話もしましたが、やっぱり、毎日肌に触れる、毎日飲んでいるというのは体にとって影響が大きいのではないのでしょうか。自宅も脱塩素するようになってからもう6年程になりますが、体調が悪くならないのですよ。

そうですか。脱塩素の実感としては肌にありますか。

実感していることとしては、お風呂に入ったときの肌のピリピリ感が無くなりました。いわゆる井戸水でお風呂に入っているのと同じ感じですね。

そういえば先生、肌とても綺麗ですよね。

確かに脱塩してから肌が荒れなくなりましたね。昔は結構冬時になると、耳の後ろなどが乾燥してカピカピになったりしていましたが、それは確かになくなりました。

本当にお顔がつやつやですよ。

水には結構気を付けているので、関係有ると思います。

7毎日使用したい水とは?

患者さんにお水を換えることをオススメされるとお話いただきましたがどういったお水をススメられるのですか。

基本的には塩素が入っていない水を利用するようにお話ししています。せめて飲み水、せめてシャワー、本当は入浴なども脱塩素しているほうが良いのだけれども、と話しています。

健康にとって良い水は本当に必要ですね。

私だけが言っていることではなく、本当にあたり前のことなのです。水って全てのことで人間が生きていく上で欠かせないものですから、食べ物も、飲み水も、お風呂に入るのも、全てに関わってくるものなのでそこだけはきっちりと良いお水を使用してもらいたいとは思います。診療している上でやはり日本の今の水道には問題があると思っていましたのでまずは一番不安な塩素をなんとかしていく必要があると思っています。

本日は、大変貴重なお話を誠にありがとうございました。

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